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運転開始から40年超の原発の再稼働、福井知事が同意表明 - 読売新聞

 運転開始から40年を超えた関西電力美浜原子力発電所3号機(福井県美浜町)、高浜原子力発電所1、2号機(同県高浜町)について、福井県の杉本達治知事は28日の記者会見で「総合的に勘案し、再稼働に同意することにした」と述べ、同意を表明した。立地自治体の同意手続きがすべて終わり、国内で初めて40年超の原発が早ければ5月末から6月初旬にも再稼働する。

 杉本知事は27日、関電の森本孝社長と梶山経済産業相とそれぞれオンラインで会談。28日の会見で「エネルギー政策の責任者である梶山経済産業相から国としての(原子力の将来像や地域振興策などの)方向性が示された」と、同意の理由を説明した。

 知事が可否の判断で重視していた県議会は23日に同意を決め、有識者による県の原子力安全専門委員会も3基の安全性に問題はないとの報告書を提出している。

 2011年の東京電力福島第一原発事故を受けた改正原子炉等規制法で、原発の運転期間は「原則40年」と定められ、原子力規制委員会が特別に審査して認可した場合、1回に限り、最長20年の延長を認めている。

 3基は1974~76年に運転を開始し、定期検査で2011年に停止。16年に延長が認可された。再稼働には立地自治体の同意が必要で、今年2月に同意した美浜、高浜両町と、杉本知事の今回の表明を受け、関電は速やかに再稼働の準備に入る方針。原子炉の起動には1か月程度を要する。

 ただし、新規制基準で設置が義務化されたテロ対策施設の建設が3基とも遅れているため、順調に準備が進んで再稼働できたとしても高浜1、2号機は6月9日、美浜3号機は10月25日に施設の設置期限を迎え、短期間で停止となる状況だ。

 運転開始から40年を超えた原発の延長審査には、関電の3基と、日本原子力発電の東海第二原発(茨城県東海村)の計4基が合格しているが、東海第二は地元の反発が強く、再稼働の手続きが進んでいない。

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