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【独自】鹿島元幹部、本社勤務時にも下請け2社から数千万円…復興工事見返り - 読売新聞

 東日本大震災の復興事業を巡り、大手ゼネコン「鹿島」元東北支店部長が下請け業者から多額の金銭を受け取っていた問題で、元部長が鹿島の本社在籍時にも、福島県で関連工事を下請け受注した業者2社から計数千万円の金銭や接待を受けていたことが関係者の話でわかった。復興を主導する元請けのゼネコン幹部と下請け業者との癒着が人事異動でも途切れることなく続いていた。仙台国税局が所得税法違反(脱税)容疑での告発を視野に仙台地検と連携して調査を進めている。

 関係者によると、元部長は2015年、鹿島本社の土木営業本部に所属し、東日本大震災の復興事業を含む全国各地の解体工事を担当。下請け参入を希望する業者が提出した見積書の審査や、業者のヒアリングを行うなど、下請けの選定に関わる立場だった。

 鹿島が代表社の共同企業体(JV)が同年8月に環境省から受注した福島県相馬市の震災がれき処理施設の解体工事(約29億円)でも、元部長が下請けの選定に関与。工事の一部を東海地方と中国地方の会社に下請け発注したが、この2社が仙台国税局の査察(強制調査)に、受注の見返りに計数千万円を元部長に支払ったことを認めたという。

 2社のうち中国地方の会社関係者は取材に「受注前、会社と元部長との間で2000万円の支払いが約束された」と証言。同社は役員報酬を水増しして捻出した裏金を地元の金融機関の口座にプールし、元部長から飲食や宿泊、ブランド品購入などの領収書を渡されるたびに、口座から金を引き出して渡したという。

 同社はJVから工事の一部を4億6980万円で受注し、その大半を東京都の業者など孫請けの2社に3億4020万円で再発注していた。「裏金を差し引いても有り余る利益が出た」(関係者)といい、お礼として元部長を都内の高級クラブやすし店で接待したり、ゴルフのプレー代を負担したりしたという。

 元部長は16年8月に鹿島本社から異動し、18年まで福島県富岡町で被災建物の解体を手がけるJV所長を務めた。この際にも、東海地方の同じ会社に工事を発注して見返りに多額の金銭を受け取り、個人所得として税務申告していなかった疑いが浮上している。

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