【解説】10月から変わる値段小麦や電気、ガスは値上げディズニーは値上げと値下げ（日本テレビ系（NNN）） - Yahoo!ニュース

小麦など食品の値上げ

まずは、「小麦」が値上げになります。農林水産省は、輸入小麦の売り渡し価格を10月1日から1トンあたり、6万1820円に引き上げます。これは4月に比べて19％アップで、13年ぶりの大幅値上げとなります。ここ10年で最も高くなっています。これが商品の価格にどのくらい影響するかというと、農林水産省の試算で、食パン1斤2．3円値上げ、うどん1杯（外食）1.4円値上げ、ラーメン1杯（外食）1.0円値上げ、小麦粉1キロ14.1円値上げとなります。他にもいろいろと値上げになる食品があり、雪印メグミルクや明治は、代表的なマーガリン300グラムを30円値上げして320円にします。 AGFは、10月から家庭用レギュラーコーヒー14品種などを値上げし、店頭価格はおよそ20％アップになる見込みです。

なぜ、こんなにいろいろと値上げになるのかについて、第一生命経済研究所首席エコノミストの永濱利廣さんに聞きました。永濱さんは「新型コロナウイルスの影響が大きい。生産地では海外のロックダウン（都市封鎖）の影響で生産伸びず、各国ではものすごい勢いで経済対策を行った。その後、ワクチンも普及し、急激に需要が回復した。しかし、物流も含め供給が追いついていない――これが値上げの要因の1つになった」と言います。中でも特に中国の需要の伸びはすごく、「中国ではステイホームで家庭で肉を食べるようになり、牛肉の需要が増えた。その家畜のエサになるのが大豆や小麦で、小麦の価格がアップした」と話しています。

電気、ガスも値上げ

また、「電気」「ガス」が値上げになります。電気やガスの価格は毎月変わっているのですが、10月は東京電力の標準的な家庭の電気料金で、9月に比べて140円の値上げになり、東京ガスも先月比104円の値上げとなります。火力発電の燃料となる液化天然ガス（LNG）や石炭の輸入価格が上昇しているためだといいます。

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