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自民・二階氏、全国から連日の来客・陳情…今後の政局に備え存在感アピールか - 読売新聞

 自民党の国土 強靱きょうじん 化推進本部長を務める二階俊博・元幹事長に、全国から来客や陳情が相次いでいる。議員外交にも積極的で、自らが関係する会合には、菅前首相を頻繁に招く。党内では、今後の政局に備えて、存在感を発揮する狙いがあるとの見方が出ている。

 2022年度予算案の編成作業が佳境を迎える中、二階氏が拠点とする自民党本部5階の同推進本部長室には、地元の和歌山県だけでなく、建設や運輸関係など全国の自治体や業界団体が連日のように陳情に訪れている。部屋の前には順番待ちの列ができることもある。

 「二階詣で」には、運輸相や経済産業相などを歴任し、5年超にわたって幹事長を務めた二階氏に「予算獲得」で頼りたいとの思惑がある。幹事長室などのある党本部4階を素通りして、5階に向かう団体もあるとされ、党幹部は「二階氏の影響力が衰えていない証拠だ」と解説する。二階氏も「店と一緒で、政治家も人が集まってこなければダメだ」と語る。

 得意の議員外交でも見せ場を作っている。23日には、ベトナムのファム・ミン・チン首相との会談に菅氏を同席させた。二階氏は今後の訪米や訪中にも意欲を示している。

 二階氏は24日、都内での講演で、「後ろ盾」を務めた菅内閣を振り返り、「(菅氏が)任命権者だと思ったら大間違いだ」としながらも、幹事長交代打診への不満は「全く何も感じていない」と語った。27日には和歌山市内で開いた党和歌山県連パーティーに菅氏を招待した。菅氏は、「和歌山に足を向けて寝られない」と二階氏らを持ち上げた。

 党内第5派閥の岸田派(42人)を率いる岸田首相(党総裁)は内閣発足後、第2派閥・麻生派(53人)会長の麻生副総裁と、第3派閥・茂木派(51人)会長の茂木幹事長との連携を強化している。

 第4派閥の二階派(44人)を巡っては、「非主流派になってしまった」(中堅)とみる向きもある。ただ、菅氏に近い無派閥議員のグループ二十数人と合わせると麻生、茂木各派をしのぐ勢力となる。

 菅内閣時代には、菅、二階両氏のほか、森山裕・前国会対策委員長、林幹雄・前幹事長代理の幹部4人が結束し、影響力を持った。この枠組みでの会合は現在でも継続しており、他派閥からは「政局になれば、二階氏の存在感が増してくるだろう」と警戒する声が漏れている。

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